結婚して子供もいて、主婦業も母親業もこなしてますから、と見るからにお局様な女の上司。
アルバイト先にいたパートのオバちゃんとも違うし、なんだか江戸時代のように巨大な城が背景に見えるのは、私の錯覚なの?
と目をこする新卒女性社員に
「ちゃんと話を聞いてるの!?」
とヒステリックな声を飛ばすのも、こちらのお局様だったり。
まだそんなに年齢だっていっていない、どう考えても若い部類に入るはずなのに、この貫禄はいったいどこで身につけたというの!?
通勤電車の中であっても、カタギの人とは思えない・・・とは口が裂けても言えないもの。
女の上司がスマートでクールでカッコイイのはドラマのだけなのかしら・・・と早くも挫折感を味わう背中は、まるで大奥の下働きに疲れた端女のよう。
「全く最近の若い子は・・・」
それは私の入社日から聞いてるわ!!と何度も突っ込みたくなる手を押さえ、ヘラヘラと頭を下げてご機嫌伺い・・・なんてこと、こんなオバちゃんがいるなんて!!
泣かされた回数は数知れず、数えるのも馬鹿馬鹿しくなってくる。
でも意外に意外、仕事に慣れてくると、いやいや大きな仕事を成功させると、一緒になって涙を流して喜んでくれるのも、失敗を最後まで庇って助けてくれるのも、このお局様だったりするから不思議である。
お茶なんか淹れたくないし、何だか脂っぽいし、指はタバコで黄ばんでいる・・・男の上司って父親や先生とも違う、今まで接したこともない人種になる。なんだかジャングルの奥地で発見した現地人みたいな感覚に陥るのはなぜかしら?
最初に愛想笑いをすると、懐かれたように毎日猫なで声でデスクまで呼ばれて、言っても寒い親父ギャグの連発・・・聞いてるこっちの心が貧しくなるわ!!と叫びたいのを我慢して、ニコニコ笑うことが1番のストレスだったり・・・。
先輩達はそんな心が寒いコミュニケーションを免れて、黙々と仕事に打ち込んでいるのに、どうして私がこんな目に!?と生まれてはじめての体験をした新卒女性社員も多いはず。
何故かは分からないけれど、上司の仲良しグループは新卒しかいない、なんてこともあるのでは?
最初は新人類・・・もとい古人類との遭遇に未知の世界に足を踏み入れたように混乱するものですが、その内にそのうっとうしい親父ギャグも説教癖も、婚活も耳に入ってコピーして、モノマネできるまでになってしまうから怖いものだ!!
このレベルまで入って、仲間内で上司のモノマネを笑えるようになれば大丈夫、すぐに仲良しグループから解放されて、黙々仕事組に迎え入れられるようになりますから。